黄砂アレルギー

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黄砂アレルギーとは

　黄砂アレルギーとは、黄砂の細かい砂や、それに付着した物質(化学物質なども含まれる)が、黄砂とともに飛来することによりおこる、さまざまな健康被害の中の一つです。

黄砂アレルギーの症状

　同じ汚染度でも、症状には個人差があります。主な症状としては、

▲咳、痰、喘息、ただれ、鼻水、くしゃみ

▲目のかゆみ・充血

▲皮膚の痒み、湿疹

　呼吸器官への影響があるため、花粉症、気管支喘息、アトピー、アレルギー性結膜炎、接触性皮膚炎、などのアレルギー疾患の悪化をまねくこともあります。肺炎、気管支炎などがおきる可能性もあります。発熱などの症状がでる場合もあるようです。

　また、黄砂に含まれる重金属により、神経系の症状が出る可能性もあります。

　日本では、疫学的な調査結果がまだないのですが、海外の疫学調査では、黄砂の飛来時に呼吸器・循環器・眼科の入院率や通院率の上昇、肺の感染症・心臓血管の疾病・心筋梗塞・高血圧・脳卒中などの増加が見られるという結果が得られていますが、調査の多くは黄砂以外の因子の影響が除去できないため、統計学的に有意でないものが多いとする意見もあります。

黄砂の飛散情報

　日本へは一年中、黄砂が到達しています。特に偏西風の強い、３月〜５月にかけては日本各地で観察されています。

　日本に到達する黄砂の粒子は小さく、直径4μmほどです。スギ花粉の粒子が20μmの大きさなので、花粉症対策のマスクでは効果が薄いため、風邪などのウィルスを通さないマスクを利用しましょう。

　中国や韓国では、黄砂の濃度が高い場合には、公的機関からマスク等の着用や、外出を控えるよう促したりする情報が発表されています。黄砂の飛散情報などを利用し、マスクの着用や外出をなるべく控えるなどの対策をしましょう。

　黄砂の飛散情報は、「気象庁　黄砂情報（http://www.jma.go.jp/jp/kosa/）」で確認することができます。

黄砂の予防対策

〇外出の際には、ウィルス対策用のマスクをする。

〇外出から帰ってきたら洋服についた黄砂をはらいとる。

〇皮膚についた黄砂を洗い流す。

〇洗濯物は家の中に干すか、衣類に付いた黄砂をはらいとる。

〇布団を干す場合には、布団乾燥機を利用するか、できるだけ黄砂をはらいとる。

窓を開けずに掃除できる掃除機やウェット式のクリーナーで掃除をする。(掃除機は細かい粒子もキャッチできるフィルターを装備しているものを選ぶ。）

　黄砂の粒子はとても細かいことをに注目して、できるだけ黄砂の影響を少なくしましょう。